三流外資系サラリーマン大家のブログ

不動産、金融商品、三流サラリーマンの悲哀

銀行系ファンドラップは儲かる?どうなの?


最近テレビcm等でもよく見かけるファンドラップ
投資一任契約ですが、ネットでの評判は非常に芳しくありません。

『銀行や証券会社が安定的に手数料をとれるビジネスモデルであり儲かる訳がない』

『プロが運用しても素人が運用しても結果に大きく差はないので、プロに投資一任するファンドラップも大してメリットがない』

『運用額が最低でも数百万円なのでお金持ってますねと銀行にのせられて契約組まされ手数料取られているだけ』

等のネガティブな意見が多数です。
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三流外資系サラリーマン大家もファンドラップを組むかどうか悩んだのですが、三井住友信託銀行で勧誘を受け、『試しに組んで見よう』と思い最低金額近くの500万円で始め、運用金額の増減があって19年2月現在570万円での運用です。
始めた理由は

1. 世界経済は年率3%程度で成長する為、ラップ口座も同程度は成長するだろう。
2. 国内海外株式、国内海外債権、国内海外リート、コモディティ等に分散投資出来安定するし、それぞれの値動きも個別株投資や不動産買付に参考になるかも
3. 三井住友信託銀行(以下SMTB)で組んでおけば、ダイナースプレミアムになれるかもしれない

投資一任契約であるため投資運用方針は大枠を決めるだけです。下記の5パターンから選びます。

1. 積極的(国内外株式多め)
2. やや積極的(国内外株式やや多め)
3. 普通(株式債権オルタナティブのバランス)
4. やや安全重視(国内債権やや多め)
5. 安全重視(国内債権多め)

私は2番のやや積極的で2017年5月から始める事にしました。以下ラップ口座の金額増減は無視し現状の金額ベース(570万円)での時系列の運用成果を記していき、含み損益の状況を把握したいと思います。2017年5月の保有構成と数字から列挙します。
やや積極的運用の保有構成は下記となります。株式比率で46%、債権比率33%、リート15%、他16%の資産配分です。

(非常にグダグダな推移で、作表に慣れていないのでぐちゃぐちゃですが、詳細実績書いてますので苦痛と感じなければ見てください。またそれぞれのタイミングで会社勤めに対する感想も入れております)

2017年5月 こんな感じで始まりました。
以下 単位:千円

銘柄名 取得価額
国内株式 1,425千円
国内債券 1,109千円
外国株式 1,245千円
国債券 796千円
Jリート 559千円
Gリート 329千円
合計 5,755千円

2017年 11月30日(含み益194千円です。選挙で自民党圧勝で日経平均3万円がささやかれていた頃です 私もウハウハです)

銘柄名称 時価  増減 損益率
国内株式 1,539千円 114千円 8.0%
国内債券 1,116千円 7千円 0.7%
外国株式 1,309千円 64千円 5.2%
国債券 807千円 10千円 1.3%
Jリート 556千円 -3千円 -0.6%
Gリート 338千円 8千円 2.6%
合計 5,942千円 194千円 3.4%

2018年 1月24日 (含み益431千円でした。年末年初から株高傾向でよく見ると国内株が16%の利回り、海外株も10%を超えています。今から考えると異常値だったのでしょうね
会社ではやめる気満々なので先輩後輩社員をシカト仕掛けていきます)

銘柄名称 時価 増減 損益率
国内株式 1,655千円 229千円 16.1%
国内債券 1,112千円  3千円  0.3%
外国株式 1,391千円 145千円 11.7%
国債券 805千円 8千円 1.1%
Jリート 591千円 31千円 5.6%
Gリート 331千円 1千円 0.6%
合計 6,187千円 431千円 7.5%

で次が
2018年2月14日バレンタインデーですね。VIXショックの最終局面
(含み益なんと19千円となりました。約20日間で41万円が溶けていきました。毎朝日経モーニングプラスをみると胃が痛かった頃です。貧民窟アパートの床を何回殴ったことか・・・個別株でも数百万円程度の含み損でした。けど今見直してみると国内外株式が含み益を保っています。この時期会社では立ち居振舞いを改めかけ、真面目にやるしかないのかと思っとりますね

銘柄名称 時価 増減 損益率
国内株式 1,474千円 49千円 3.4%
国内債券 1,103千円 -5千円 -0.5%
外国株式 1,271千円 25千円 2.1%
国債券 784千円 -12千円 -1.6%
Jリート 551千円 -7千円 -1.4%
Gリート 301千円 -28千円 -8.7%
合計   5,775千円 19千円 0.3%

でその後小康状態が続き徐々に回復し
2018年10月1日には(含み益385千円まで回復します。株式の回復が大きい。今思い返すとこのタイミングで区分所有マンション2号を買うために数百万円現金化しました。タイミング良かったー 。会社では購入した区分所有とっとと決めておさらばじゃこんなくそ会社と思っとります)

銘柄名称 時価 増減 損益率
国内株式 1,591千円 166千円 11.7%
国内債券 1,102千円 -6千円 -0.6%
外国株式 1,406千円 161千円 13.0%
国債券 797千円 174千円 0.0%
Jリート 608千円 48千円 8.7%
Gリート 347千円 18千円 5.5%
合計 6,141千円 385千円 6.7%


で天井をつけるとおきまりでその反動が来ます。

2018年10月29日(評価損益 △13千円 初めて含み損化してきました。米中貿易摩擦懸念と実体経済の落ち込みが・・・等です 後何年おらんとあかんねんバカ会社にとの心境です)


銘柄名称 時価 増減 損益率
国内株式 1,388千円 -37千円 -2.6%
国内債券 1,102千円 -6千円 -0.6%
外国株式 1,262千円 17千円 1.4%
国債券 777千円 -19千円 -2.4%
Jリート 603千円 43千円 7.8%
Gリート 328千円 -1千円 -0.3%
合計 5,742千円 -13千円 -0.2%

でほぼ回復せず、含み益若干+近辺を維持しながら推移し

18年12月25日:パウエルショック(含み損292千円をたたき出します。この時点で個別株は約40%以上の下落でしたがファンドラップはバランスしているためそこまで下げません。債権とここではリートが踏ん張ってくれて評価損率は△5%です。この時はファンドラップ持っててよかったと心の底から思いました。会社で真面目に働くのが使命であるとの心境です)
銘柄名称 時価 増減 損益率
国内株式 1,250千円 -175千円 -12.3%
国内債券 1,100千円 -9千円 -0.8%
外国株式 1,159千円 -85千円 -6.9%
国債券 777千円 -19千円 -2.4%
Jリート 601千円 41千円 7.4%
Gリート 305千円 -24千円 -7.4%
合計 5,463千円 -292千円 -5.1%


でそれからFRBの方針変換や米中貿易摩擦底入れじゃなんじゃカンじゃで戻ってきまして

19年2月22日 (含み益150千円となっています。外国株式に比べ国内株式の戻りが非常に遅いです。また国内リートが異常に高くなっています。何かおこりそうです。結局2017年11月よりも含み益は少ないです。この2年何をしていたのでしょうか?現時点はとっとと儲けてうざいやつらの多い会社辞めたいとの心境です)

銘柄名称 時価 増減 損益率
国内株式 1,394千円 -31千円 -2.2%
国内債券 1,111千円 2千円 0.2%
外国株式 1,326千円 81千円 6.5%
国債券 788千円 -8千円 -1.0%
Jリート 645千円 85千円 15.3%
Gリート 353千円 23千円 7.2%
合計 5,906千円 150千円 2.6%


非常に長い推移となりましたが、ファンドラップの特徴をまとめると

◎資産バランスしているため下げの局面には比較的強い(下げても10%位)
◎良いタイミングで売れば5~10%程度の利益はとれる
◎銀行が言うようにほったらかしにしておくとインデックス投資しているのと同様だが年1-2%の利回り位しかない??(ここ2年の実績)
◎ファンドラップを組むとダイナースクラブプレミアムのインビテーションは来ると思う。
実際私にはインビテーション来ました。

巷で言われているようにそこまで悪い商品ではないと思います。守りに強いインデックス系の金融商品でいざというときには目減りしにくいのでキャッシュにするという理解で良いのではないでしょうか?

私も頃合いを見てキャッシュ化を目論んでいきます。

その他の資産運用の成果はこちらをご確認下さい。
www.kinokawaryokusan.work