三流外資系サラリーマン大家です。
昨日に引き続き東京出張で感じた事です。
私はメーカー親会社からの子会社販売会社への転籍者であります。又全国でも数少ない元メーカー社員の地方勤務者です。
(子会社出向者で統括職になると、親会社を退職するか、又は親会社に戻るかを選択しなければなりません。私は退職を選択)
さて販売会社本社に行けばメーカーからの出向者が沢山います。
本社の半分以上の人間がメーカー親会社からの出向者、転籍者です。
過去ずーっとメーカー出身の人間が販売会社を牛耳っていたのですが、先代社長がとんでもないポンコツで販売会社組織を崩壊させ、売上、利益を激減させ、あげくの果てには給与カット、ボーナス半減まで実施してしまいました。
それによってメーカー出身の社長及び経営陣が総取っ替えさせられ、株主である親会社が外部出身者をヘッドハンティングし現在の社長としております。
この社長交代により現在メーカー出身者は居場所がない肩身の狭い状況となっております。
今までであれば経営陣がメーカー出身者であったため、『何かがあれば上層部で守ってくれる、あの常務や役員とはツーカーだし』との甘えた意識が我々にはありましたが、現時点においてはメーカー出身者である役員が嫌がらせの集中放火を受けている状態ですからメーカー出身であることが損となっております。
又、販売会社の営業の実践で育って来た人間とメーカー出身者を比較すると、実務経験数、お客様対応能力で圧倒的に劣ります。
販売会社育ちの人間からするとメーカーの人間は『ぬくぬくと人が商売で稼いだ利益の上前はねて、金にならないPowerPointで紙芝居ばっかり作りやがって、客とも交渉出来ない坊っちゃん嬢ちゃんどもが』という感想だと思います。
しかしその一方で効率的な組織運営や一般常識、教養を元にした組織の安定性ではメーカー出身者が大きく勝ります。申し訳ありませんが販売会社の人では大規模組織とシステムを運営することは不可能です。
私は地方に飛ばされている数少ないメーカー出身者なので『もはやメーカー出身者の時代は終わった』と思い悲嘆にくれて仕事が面白くないと感じていたのですが、東京本社に来て考えが変わりました。
考えが変わった理由を列挙すると以下になります。
1:本社の人数は親会社出身者が多い、過半を占める
2:親会社出身者を毛嫌いしている現社長も親会社の意向には逆らえないし、いつまで社長でいるかわからない(あと1年ほど?)
3:時期社長を考えると数は力なので親会社出身者が又社長となる可能性あり
4:なんやかんや言っても親会社出身者の方が組織運営は上手いし、安定して永続させられる。
なんといっても親会社に人的パイプがある。
もしかしたら又パワーバランスは変わる?との期待感が出て参りました。
なかなかこれほど大きい会社の親会社含めたパワーバランスの推移を見れることもないので、記録しながらしばらくサラリーマンを続けます。
客観的に経営における権力の推移を記録するのも面白いものです。