三流外資系サラリーマン大家のブログ

不動産、金融商品、三流サラリーマンの悲哀

大企業早期退職 過去の出世モデル崩壊

三流外資系サラリーマン大家です。

昨今、大企業の早期退職勧奨がニュースで大きく報道されております。

有名大学から有名企業に総合職として入社し、キャリア組として親会社で相応の仕事をしていたならば、年齢がたてば子会社等に出向しそれなりの部長職以上のポジションにつけました。

今、退職勧奨の標的とされているのは、この層である40~50代の大企業に入社した社員です。
(私もど真ん中に含まれております)


超有名大企業等は学歴フィルターにより、入社対象となる大学は早慶等以上が基本であり、それ以外の大学からは親のコネによる縁故採用が基本でした。また出世するのも基本は縁故組でありました。

会社のカラーにもよりますでしょうが、財閥系の会社は特にこれらの縁故採用の傾向が強かったと思われます。全てが財閥グループ内の予定調和の中の出来事です。
あの人のお父様が財閥グループ内の中核会社のしかるべき立場の人という話を多々聞かされました。


私が転職で入社した会社もこのような会社であり、当初はホワイト中のホワイト企業でありメーカー社員が誰もろくすっぽ仕事をしませんでした。
メーカーの営業部なのに電話が鳴らないのです。
(後で理由が分かりましたが、販売会社から全くあてにされていないので販売会社が電話さえメーカーにかけないのです)

私は転職で入社した10年以上前から、

『遅かれ早かれこの会社は潰れるし、会社にいるほとんどの人間が使い物にならない』

と転職組として思っておりましたが、外資化されて以降のここ数年だんだんと様相が変化し、今年に入ってからは、現在進行中でメーカー出身社員が次から次に自己都合退職に追い込まれています。

特にメーカー時代から上司であった先輩の退職と、数年前まで地方支社の責任者であり公私共にお世話になった役員が退職に追い込まれた事は大きなショックであります。

親から信じ込まされた

『良い大学に入れば良い企業に就職出来て、遊んで暮らせる』

というのは一部大企業においては事実だったのであり、その長く行われた一部の人間だけで甘い汁を吸うという予定調和の事実が日本のこの失われた20年の原因だったのやもしれません。

私にとっては甘い汁が吸えると思って大企業に就職し、身を粉にして働き、正にこれから楽になるというときにメーカー出身社員狩りが始まるという状況に直面しております。


しかしながら身を粉にしたとは言え、私が統轄職制になったのは、学歴、職歴を武器にメーカーである親会社にキャリア入社し、親会社先輩の威光をつかい、口先だけで虎の威を借っていられたからです。
全く自分に実務遂行の能力があって出世した訳ではありません。

過去の出世の方程式に従い出世しましたが、価値観の変換に直面し、役立たず人間として認識されました。(笑)
メーカー出身社員を早期退職させるというのは、高賃金、低生産性人員を排除するということで、本来理にかなっております。


世の中には私含め、多数の実務できない低生産性おじさんがたくさんいらっしゃいます。社会生活という面においては、本当にこれから日本社会はどうなるんでしょうか?住宅ローンや子供の学費もあるのに心配でなりません。
(一方このリストラにより日本企業の株は買いかもしれません(笑))