三流外資系サラリーマン大家農民です。
いつものカフェからジュース用ミカン10kgの注文が入ったので送付したところ
『サンプルで食べさせてもらったミカンに比べて、酸味があって甘さもコクも少ない水っぽい。今日お客様からもらった百貨店で買ったミカンと食べ比べると余計に水っぽさを感じる』
との連絡が入りました。
『そりゃジュース用の価格なので当然ですよ。だって青果用の秀品じゃ無いんだもの。
こっちだって青果用は青果用値段で販売しますよ。
青果用を残さなきゃいけないので、場所が悪く、水はけ悪く影になっていて、地面に近い青果に使えないものを大雨が降って水分を含んでいるなと知ってて送りましたよ、だって用途はジュースなんですから。
味見して水分が多くて、極上の味じゃないけどジュースならOKで出しましたよ』
と言いたいところでしたが、彼らは青果用の秀品ミカンをジュースの値段で欲しかったようです。
いつもお世話になっているので、文句も言えず、マズイと言われればお代ももらいませんが、農産物は天気の影響を受け、木一本一本味が違うということが本質的にやっぱり分かってないなと思いました。
完璧を求めるのであれば百貨店の高級クダモノ屋から買ってジュース作る以外ない。
我々生産者は需給曲線が均衡しなけりゃ売らなきゃ良いだけです。demandは無数に存在し神の見えざる手によって価格は決まるのだから。
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