三流外資系サラリーマン大家のブログ

不動産、金融商品、三流サラリーマンの悲哀

春は植木の出荷時期 東京オリンピックで都市緑化

今日もろくに仕事をしない三流外資系サラリーマン大家です。

私も出資している我が家の植木事業が出荷の最盛期を迎えております。

皆様植木は一体どのような場所に使用されているかイメージつきますでしょうか?

植木は道路の中央分離帯などに植えられていますが、公共事業予算の削減により道路需要はここ20年来減少傾向です。

最近若干増えているのは、タワーマンションの公共緑地です。このようなイメージで植栽されています。

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植木があるだけでコンクリートの構造物に安らぎ感が出ますし、子供の情操教育にも良い影響が期待できます。

どうしてもコンクリートジャングルは殺伐としてしまいます。ここ杜の都を謳っている仙台も予算削減の影響か植栽が少ないです。心を豊かにする予算を削減するのは果たしていかがなものなのでしょうか?

 商売、事業としての植木は、1990年代にかけて植木生産、緑化樹業界は非常に隆盛を極めました。世間はバブル崩壊していましたが地方部におけるゴルフ場開発などはタイムラグがあり、未だゴルフコースに大量に植木を植えている状況でした。トップクラスの生産者だと半年で3千万円、年間で6千万円稼いだとも言われています。

 我が家も中国人労働者を複数人採用し、かなりの事業展開をしていたのもこの時代でありました。

私も中国人との作業コミュニケーションを図るために中国語を勉強し、日常会話を問題なく喋れるようになったのもこの時代です。

大学が長期休みになるとずーっと作業しておりました。トラックに中国人乗せて畑から畑へ移動し一緒に作業もしておりました。

このおかげで大学4年間は中国語に関してはずーっと優でしたし学部一の中国語の使い手でした。

 しかし、おいしい時代は続きません。地方のゴルフ場に出荷し、売掛金で残っていた債権が2000年代初頭に不良化し、多くの業者が倒産の憂き目にあいました。

元々が労働集約的な産業であり基本的には百姓に毛の生えた土木作業的な業界です。腕力の強いものが人より多く仕事し、腕力や資金力のないものは生産量を作れないので淘汰されるという世紀末のような業界の為、金が入ってこなければ労多くして益少なし、ただのおつむの足りないマッスル暴れん坊集団の業界です。

 植木バブル崩壊以降約20年ずっと好景気の大きな波がなく、ほそぼそと益少なしで続いておりましたのが植木業界です。

 そのような業界の起爆剤として期待されたのが東京オリンピックなのですが、なかなか注文が入らない状態がつづいておりました。だがしかしようやく2019年になり動き始めてきたようです。

毎日のように注文が数百本単位で入ってきております。(バブル程ではないですが・・・)参考迄に樹種名と写真を添えます

 

ウバメガシ

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レッドロビン

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ボックスウッド

 

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この業界はスコップを振り回し、足で植木の固い根っこを切り取り、土が落ちないように布で巻き、持ち運びしやすいように数本紐で縛り付け、重くなった数本の植木をトラックに積み込み出荷するという超労働集約的パワーバカ労働です。

 

 そのような労働集約的な作業が多い為、高齢化による生産量の維持が図れておりません。今後大阪万博などもある為、パワーバカに徹し、スコップを振り回し、鎌で紐を切りセットしまくり、トラックに積み込み出荷しさえすれば、残存者利益を得ることが出来るかもしれません。

 

金融商品とは別にリアル事業を持ち、リアルに労働をするというのも重要なことだと思います。

 別の機会にリアルな事業のリターンがどうなるのかも算出してみたいものです。

その際の肉体的な疲労や軟骨の損傷や、精神的に退行し乱暴者になってしまう現象はどのように費用化すれば良いか考えどころではあります。

 

まとめ

これからはリターンだけを考えるなら世紀末覇者のような肉体労働の事業オーナーが儲かるかもしれない