三流外資系サラリーマン大家です。
仙台の思い出作りの為にはじめて学士会講演会に行って参りました。初めて行くのでドキドキです。
場所は片平さくらホールです。
さくらホールは中に入っても厳かです。ドキドキ
さて今回の演題は
「伊達政宗が生きた時代の日本と世界」
宮城学院女子大学学長 平川 新 氏
です。
全くもって講演会の参加者のイメージが分からなかったのですが、おじいちゃんが70%、大学関係者10%、オッサン10%、若者10%です。
思った以上に若者の出席が多く、3~50代のオッサンの参加が特に少なかったです。
そして平川先生による演題の内容は、日本の戦国時代を世界史の観点で見ればどうなるかという歴史観です。
先生の論によれば豊臣秀吉の朝鮮出兵の意図はスペイン、ポルトガルに対する圧力、武力の顕示という考え方です。
日本の戦国時代はスペイン、ポルトガルによる植民地化の流れのなかにあり、インカ帝国は滅ぼされ、インド、東南アジアは植民地化されていました。
日本も植民地化を目論まれていましたが、戦国時代で軍備も強力でありかつ、秀吉により武力により統一された為、スペイン、ポルトガルも迂闊に日本を侵略出来ませんでした。
徳川政権による鎖国も武力の背景があったからそもそも鎖国が出来たという筋立てでした。
(武力が無ければ鎖国以前に植民地化される)
私の本業の商売、金儲けの話ではありませんでしたが、非常に知識欲をくすぐる講演でありました。
マニアックなところでは、古語や漢文の平川先生による意訳が面白い、古文や漢文の知識はこのようなところで人生の教養として生かされるのだと思いました。
講演は無料でありますので、お金が無くても知識、知恵の最先端のお話を聞けます。
人生の謳歌の仕方は色々であります。
世の中、仕事だけ、会社内の狭い付き合いだけではありませんということをまたしても痛感しました。
講演会終了後は懇親会(参加費3000円)に移ります。
尚、講演会は下記の本を元に行われています。
第31回和辻哲郎文化賞受賞作であります。
講演よりも内容が濃いとのことでした。
講演を聞いたおかげか平川先生の作品について興味深くなりました。
学歴も凄く中卒でブリジストンに入社し定時制高校を卒業されその後進学され大学の学長になられています。